HAWAII旅行記②
街中を抜け、マウナケアに向かう道からどんどん家が消えていく。ジェットコースターのようなアップダウンの激しい道が続く。
その昔、日本軍の戦闘機が着陸できるような滑走路代わりにならないように、わざとぐにゃぐにゃの道を作ったという。今はその道路も走りやすいように補正工事がところどころで行われていた。
2000m付近の中継点で、フルサワさんとお別れした。ここからはマウナケア専門のガイド、レオさんに連れて行ってもらう。
別のツアー客4人が新たに加わり、四駆に乗って山頂をめざす。
2800m付近のオニヅカビジターセンターで一旦休憩する。高山病を避けるために必ず休憩しなければならないからだ。
車から外に降りると空気がひんやりしていた。長袖羽織ってもちょっとさむいくらい。
夕飯は幕の内弁当だった。冷めてても煮物や梅干やたくあんなんかが異様においしく感じた。
寒さからくるものなのか、ほんとに高山病になりかけてたのか、頭痛の前兆のような違和感を感じていたんだけど、結果的に高山病にならずに済んだ。
休憩を終え、砂利道だけのまさにオフロードなその道を一気に上る。植物の気配は消え、岩と赤みがかった砂だけの山肌が広がる。
「猿の惑星」のロケ地に使われたそうだ。
雲があっという間に自分よりも下に見えた。
遠くに見えるはマウナロア
日没が迫り、山頂を急ぐ。山頂には各国の天文台が並ぶ。長い年月をかけて作られた日本の天文台もある。
すばる国立天文台だ。ここで毎晩天体観測が行われている。
右に見えているのがすばる天文台
太陽を眺めていると刻々とその姿が雲海に消えていく。
この後すぐに夕闇に包まれた
山頂4200mともなると酸素が薄く、ちょっと走ったりするのも息が切れてしまう。なるべくゆっくり歩き、静かに沈む夕日を眺めた。気温は0℃近い。風が強かったから体感温度はもっと低かったのかもしれない。分厚いダウンコートをきても寒かった。とてもハワイとは思えない場所。
暗くなり始めたら早々に下山しなければならない。車のライトですら天体観測の邪魔になってしまうからだ。
さっき夕飯休憩をした地点まで下山し、私たちも天体観測をした。
徐徐に辺りが暗くなるにつれて増えていく星の数。天の川もミルキーウェイというだけに真っ白く北東から南西に横切る。
ほんとはこんなにいっぱいあったんだ!ってあまりにも多い星にただびっくりするだけだった。
仰向けになってじーっと空を見ていると、ゆっくりと小さな光が動いていく。地球の周りをぐるぐる動いている人工衛星だ。肉眼で見えるなんて思わなかった。
レオさんが12星座をはじめ、星に関することをいろいろ教えてくれた。
もっともよく輝いてみえた星は木星だった。望遠鏡をのぞくと、ちょうど木星の衛星4つが一直線に並んでいるのがみえた。
一番残念なのはこの星空を写真におさめることができなかったことだ。
とにかく、地球がこれだけたくさんの星の中にあるうちの一つだとしたら、同じような条件の星は絶対どこかにもあって、生物がいるに違いないなと思えた。
マウナケアを下山すると、下界は暗闇に包まれていた。街中でも街灯はない。観測に邪魔になるような場所には光がない。
ようやく影響がないところにきて、統一されたオレンジ色の街灯が灯る。
ホテルに戻り、目に焼き付けた星空を思いつつ就寝。
ハワイ島3日目
この日はまるまる自由。レンタカーを借りて、前日に回れなかった島の北部をぐるっと回ることにした。
最初は私が運転。左ハンドルの上、右車線走行。怖いなんてもんじゃない。
交差点もそろりそろり。右、右と自分に言い聞かせつつ、方向指示器も逆だし、こんなときに限って雨が降ったり止んだり。ワイパーなんて出してる余裕なし!w
けれど、だんだん慣れてきた。
まずはキレイなビーチへ。朝早かったこともあって、ビーチにあまり人の姿はなかった。
透明度も高いし、ほんのちょっと先にはサンゴ礁。泳ぎたかった・・・
あんまりのんびりしてる暇もなく、ちょっとだけ波打ち際で遊んでから次の目的地へ。
海沿いから島の中心、さらには反対側を目指す。道路沿いには牧場が目立つ。のんびり草を食べる馬や牛の群れ。のどかだ。
マラサダというグラニュー糖がたっぷりまぶされた揚げパンが有名なドライブインへ。
何も入ってないプレーンとクリーム、ジャムなんかが入ったタイプと2種類。出来立てはふわっふわでもちもちしてそれはそれは美味。
2個も食べたらおなかいっぱいに。
次にめざすはワイピオ渓谷。映画の舞台にもなったホノカアのかわいい街を抜けてしばらく走ると、行き止まりの道の先に見えたのはそれは大きな渓谷だった。
黒い砂浜と木々の緑と青い海と空のコントラストといいましょうか、写真撮ってはしばらく眺めた。
コハラマウンテンロードという名の250号を突っ走り、ハワイ島のカメハメハ大王像に会いに行く。
マウンテンロードというだけあって、どんどん標高が高くなり、道は両側牧草地。とにかく眺めが最高でただ運転してるのがもったいなくて途中で降りて写真撮ることにした。
なんかレンタカー借りると「赤」の確率高い。
思ったよりも旅は順調で、時間に余裕がでてきたこともあり、大王に会う前にその先にあるもう一つの渓谷を見に行くことにした。
これまた道の行き止まりの先にあるポロル渓谷。
この渓谷は映画「ウォーターワールド」のラストシーンにでてくる場所なんだって。そんなこと知らないで見に行ってたんだけど、なんだかこの場所は私的にお気に入り。
運転を代わってもらって助手席に。ハンドルがないのが不思議な感じ。
カメハメハ大王は道の途中に急に現れるんだけど、まー新しい感じで。作った当初のままならよかったのに、どうやらキレイに色が塗れらてました。
生誕の地らしいですよ。
太陽をバックに神々しい感じで撮れましたw
今度はまた海沿いを走りつつ、ペトロクリフを見に行く。延々と右側に海を見つつ、まっすぐな道を爆走。
爆走といっても、制限速度は守ったよ。あちこちにネズミ捕りがいるそうなので。
ペトログリフのあるところの近くにショッピングセンターがあり、時間もあったから予定外にもショッピング。
買い物はオアフ島で買えればいいやと思ってたけど、やっぱり物欲には勝てませんw
よかったね~なんていいながら、買い物を終えたころには夕方に。
なんとゴルフ場のすぐ隣にあったそのペトログリフ。溶岩の上に刻まれた絵があちこちでみることができた。
心無い人のいたずらのようなアルファベットの文字もあったけどね。
ホテルに戻り、すぐそばのレストランで夕食。せっかく海の近くなので、ロブスターやおいしいマグロ(アヒ)のたたきなんかをいただきました。
翌朝、オアフ島に移動。
下界からみたマウナケア。この写真の大きさじゃわからないけど、山頂に天文台が並んでいるのが見えます。
つづく
by xxx_mali_xxx
| 2010-11-13 22:24
| 日々のできごと
私、音楽と雪板なしでは生きていけないんです。
by xxx_mali_xxx
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